2007年6月13日 講義ライブラリー |
「使える日本語プチ・ゼミナール」 |
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講師 |
加賀崎雅子 氏 |
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講師紹介と略歴 |
『加賀崎雅子(かがさき まさこ)氏のプロフィール』 マガジンブリッジUSA編集長兼ブリッジUSAラジオステーション・ニュースディレクター。小学校から大学まで聖心女子学院(同女子大学)という究極のお嬢さま一貫教育で学んだものの、両親や周囲が期待した「良妻賢母」とはもっとも遠いところに位置するオトナになってしまった。1986年来米。1992現職。隔週誌BRIDGE USAのコラム「from editor in chief」はお陰様で人気コーナー。94年にスタートしたラジオニュースの生番組は、今年からとうとう「加賀崎雅子のニュース待ったなし」と番組名に自分の名前が入ることになり、ますますのっぴきならない状況になっている。ニュース解説は「自分も分かる、誰もが分かる」が信条。 | ||||
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講義内容 |
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使える日本語プチ・ゼミナール
3. 文化庁の“敬語の指針”について
今までの敬語は尊敬語、謙譲語、丁寧語、の3種類に分類されていたが、文化庁は“敬語の指針”でこれを5種類に増やし、尊敬語(「いらっしゃる・おっしゃる」の型)、謙譲語を2種類に分け、謙譲語I(「伺う・申し上げる」の型)、謙譲語II(丁重語)(「参る・申す」の型)、丁寧語(「ます・です」の型)に美化語(「お酒・お料理」の型)付け加えた。 しかし、日本の教育現場ではこの5分類を取り扱うかどうかは各学校や先生に任せ、とりあえずは3分類、出来るようであれば5分類すると言うはやふやな立場をとっている。文部科学省もこの5分類を取り入れるか否かは未定。
国語の世論調査では国民の9割以上が今後も敬語は必要と考えている。しかも20代の若者達も9割が敬語は正しく使えなくても必要と考えている。若者には大人が正しい敬語の使い方を教えていくべき。 5分類された敬語の間違った使い方と正しい使い方の例を挙げて、日常使っている言葉使いを検証してみた。 生徒が先生に 誤:「先生もこの店をご利用されるのですか?」 正:「先生もこの店をご利用なさるのですか?」 会社の受付で 誤:「担当者に伺ってください」 正:「担当者にお尋ねください」「担当者にお聞きください」 駅のアナウンスで 誤:「ご乗車できません」 正:「ご乗車になれません」「ご乗車いただけません」 など。
6. 絶滅寸前になっている言葉
極まりが悪い、はんちくな人間、一徹、時分時(食事時、特に昼食時)
7. 消すには惜しい言葉
目論見、辛抱、堪えしょうがない、性分、じれったい、気落ちする
8. 物・事などがなくなったために死語になった言葉
洗濯板、レンタン、おひつ、竈、洋行帰り、ぎあまん、写真機、映写機、幻灯機
9. 言葉狩りの問題
マスコミでの禁止用語は大別して6種類ある。人種、階級、職業などに対して差別観念を表すもの、身体的または精神的障害者やその関係者を刺激するような言葉、特殊な分野や世界だけで使われている隠語やスラング、品位を落として続者に不快感を与える言葉、天皇をニックネームとして使わない、一般化している特定名詞を普通名詞と混同して使わない、などがあるが、問題は禁止用語とされるものの中には疑問を感じてしまう言葉が多々有る事。例えば、百性、農夫はダメで農民、農家などと表現、土方は建設作業員、女工は女子従業員、床屋は理髪店、お産婆さんは助産婦、学校の小使いさん、用務員さんはダメで校務員さんか業務員さんと呼ぶとされているように言葉だけを変えても呼称に関する意識が変わっていないのが問題。身体的または精神的障害者やその関係者を刺激するような言葉として挙げられているのに、めくら判、片手落ち、めくらめっぽう、つんぼさじき、愛は盲目、などがあるのにも疑問を感じる。更に、日本魚類学界では差別的な言葉を使った日本産の魚類の和名を改名したとして、めくらうなぎは細ブタうなぎ、みつくちげんげはうさぎげんげ、などとされているが、これが言葉狩りの実態でこれがマスコミだけではなく一般にも広がりつつある事に危機感を感じる。
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講義録担当:藤原 |