4月のサウス・ベイ経営セミナー

4月12日、ホリデーイン・トーレンスで
講師:高木哲也 先生

日本経済は、80年代から、低成長時代に入っていたにも、かかわらず、低成長への対応ができず、バブルに走ってしまった。個人も企業も財テクに走り、地に足の着いたビジネス転換ができなかった。
90年代後半は、民間から改善の試みが出されているが、それに対応する行政制度の改革が進んでいない。松下が、退職金の前払いを決めたが、それに対応する税制には、まったく手が着いていない。連結納税は、2001年度からとなっていたのだが、腰が引けて、先送りになっている。
日本人のメンタリティーとして、ドラスチックな変化を好まないという特徴がある。今の日本は、自信喪失になっている。しかし、すべての日本のシステムが悪いのではない。バブルの前に帰って余剰を殺ぎ落とすことは必要だが、今のやり方は、間違っている。MITのリスター・サローは、「日本は必ず復活する」と言っている。経済面では、大きな問題は見あたらないが、政治制度に改善が必要。
選挙における、一票の格差問題で、神奈川と島根で、2.3倍の差があり、これが、合憲というのは、おかしい。

日本をよくするための提言
1) 納税者背番号の導入。架空名義の預金者が損をするので、実行できないでいるが、不公平感を無くすためには、必要。
2) 規制改革。規制緩和ではなく、改革が必要。
3) 高コスト体質の改善。本来下がっていいものが全然下がっていない。物価も高いが、名目賃金も高い。両者を一緒に下げることが必要。
4) ディスクロージャーが必要。政治、学校、警察を含む行政の仕組みの公開。
裁量行政からの脱却。
5) 法体系の整備。税制などの司法のインフラを整備しなければ、改革は進まない。



マネージメントにいる方への提言
1) ひとりひとりが、インディビジュアルとしての実力を涵養すること。自分の売り物、強みを持つこと。弱点をカバーしようとしないこと。弱点はほっておく。
強みを、売り物にすることで、いつしか、弱点が補われる。
2) 新時代における和魂洋才。明治の文明開化の時代、西洋文化を方法論として取り入れたが、日本人のよさは失わなかった。
3) 人間としての生き方における座標軸を持つ。日本人は1億の人口がいて、宗教を持たない、珍しい民族である。宗教を持たなくてもいいが、人生における座標軸は必要。アメリカ人と一緒に仕事をする時は、ぶつかり合いではなく、補完関係を作りあげるようにする。
4) 自らに与えられている専管事項を自覚すること。
a) その人でなければ、できないことをする。部下に委譲できることは、委譲する。プライオリティーを決める。会社の方向を明確にする。
b) 親会社、株主に対しての広報に努める。
c) リスクから逃げないで、決断する。リスクは、自ら負うのだと決断する。
5) 高い志を持つ。理想というよりは、自分はどんなビジネスマンであるのかを追求する。自分流儀のビジネスを進める。アメリカ型、日本型という類型化はナンセンス。経営者の使命感、倫理感を持つ。


以上


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