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[セミナー要旨]
携帯電話のドコモという会社は、高い収益を上げており、今では人気企業となっているが、10年前、NTTから分割された時は、誰も行きたがらない会社だった。
今日のように、 携帯電話が普及すると予測した人は、当時はいなかった。
日本で携帯電話が普及したのは、日本の電話事情と住宅事情の悪さが原因である。
固定式電話を住宅に引く時は、今でも7万2000円の債権を買わなければならない。これでは、
子供の部屋に電話を引くことに、賛成する親はいない。子供も、居間にある電話で、親に知られたくないことをしゃべりたくない。
アメリカは、各部屋に電話が引いてあり、子供もすでに自分の電話を持ている。アメリカ人は不器用だから、小型の携帯電話は向かないというのは、うそである。アメリカで小型の携帯電話機が普及しなかたのは、小型機を製造するプラントが足りなかったからだと、思う。
これからは、アメリカでも、まちがいなく、携帯電話が普及する。
最近 の携帯電話機に赤や黄色のカラフルなモデルが増えてきたのは、若い年齢層に売り込もうとしているからだ。
ドコモの成功の理由は、
1)人員の足りない会社だったので、管理できなかった。
2)オープンにして皆に使わせた。
3)既存の技術を使った―――ことである。
NTTは、郵政省に小型版のような組織で、管理したがるが、ドコモでは、管理にまで、手がまわらなかった。
役所は主導してうまくいった試しがない。
誘い水的なサイトは、ドコモで作ったが、iモードのサイトを、民間の会社に自由に作らせた。無数の非公式サイトができたことで、Iモードの利用者がひろがった。
HTMLで接続できる既存の技術を使った。
通信会社が規格を決める時代は終わった。
ビデオ規格で、ベーターとVHSの競争があり、消費者がVHSを選んだように、通
信規格も消費者が決める時代になっている。 アメリカでは、Eビジネスは、必ず成功する。というのは、アメリカの実情に合わせて、インターネットが使われているからだ。アメリカでは、大量
の小切手が郵便で送られているが、Eビジネスでは、小切手のやり取りをなくすことができる。
通信販売が発達しているので、インターネットで申し込むことに抵抗がない。クレジット・カードを使うことに抵抗がない。つまり、現在の仕組みをそのままインターネットに載せればいいのであって、「進んでいる」わけではない。
日本は、通信革命の競争に勝てると思う。日本にいる、父親が、株のEトレードをやりたいと言っている。秋葉原は、今、中高年層が一番の客になっている。高齢者が、このようにインターネットに関心を持っているのだから、日本での普及も間違いない。
科学技術 については、楽観的な見方をしている。これまで、使えなかったものが、使えるようになっている。日本は、ゲームのようなパーソナルなものに強い。世界競争の中で、日本は勝てると思う。
(まとめ=東 繁春)
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