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サウス・ベイ経営セミナー4月度(4月11日、ホリデーイン・トーレンス)
「日本建築の原型とその展開」
講師=高瀬隼彦さん
サウス・ベイ経営セミナーのメンバーである高瀬さんが、今回の講師に選ばれた。高瀬さんは、1953年に東京大学建築学科を卒業し、翌年には、ブラジル・サンパウロの市制400年を記念した万博で、日本館の建築のため、ブラジルに渡る。サンパウロでの仕事が終了したのち、アメリカに滞在し、ミノル山崎建築事務所で働きながら、ハーバード大学大学院(デザイン学部建築学科)を卒業する。1960年から鹿島建設本社設計部、1964年に米国鹿島アソシエーツの設計部長としてロサンゼルスに赴任。リトル東京の鹿島ビル、ニューオータニ・ホテルなどの建築に携わる。1977年にタカセ・アソシエーツを設立、1988年から1994年までは日建アメリカの社長を務める。
コミュニテー活動としては、南加日系商工会議所の会頭、LA東京会の会長、着物を着る会の会長など、多くの団体に参加している。2000年11月には、日本建築を海外へ紹介した功績で、勲章を受けている。
<講演内容>
日本建築のルーツは、弥生時代に作られた高床式の住居にまで、さかのぼることができる。この高床式建築を、現在まで継承しているのが、伊勢神宮の神殿で、伊勢神宮こそ日本建築の原点といえる。伊勢神宮では、20年ごとに神殿を建て替える「式年遷宮」が1300年間も続いている。20年ごとに神殿を建てることで、建築技術が次世代に継承され、半永久的に建築物を保存することができる。この技術伝承のシステム化は、世界に類のないもので、日本が世界に誇ることができるものだ。
高瀬さんは、1953年に、サンパウロに建てられた日本館の建築の携わる機会があり、日本建築のトップレベルから直接学ぶ機会があった。日本建築は、芸術の域にまで達しており、海外でも高い評価を得ている。しかし、現代の日本では、日本建築は時代に合わなくなり、米国の建築方式「2X4」が浸透しつつある。
アメリカでは、日本庭園が各地に作られている。その日本庭園には日本建築(茶室など)も作られている。建築方式がまったく異なるアメリカで日本建築を作る仕事は、和洋折衷作業であるが、そこに新しい日本建築の手法が生まれている。
日本でも、法規制があり純粋な日本建築を作ることは難しくなっている。そこで、アメリカで実践してきた現地の工法や規制に沿った日本建築作りは、これからの日本で、参考になるのではないか。
(要約=東 繁春)(了)
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